【ちょい足しで簡単に取り入れよう!】補完食の具体的な食材

ママとしての戦い
悩む人
悩む人

WHO(世界保健機関)が提唱しており、日本でも少しずつ考えが広まっている「補完食」。自分も取り入れたいけど、具体的にどんなものがいいのかな?

悩む人
悩む人

手間暇がかかったり難しい準備はうちでは難しいな。気軽に始められるものはないかな?

ぺんまま
ぺんまま

こんにちは。ぺんままです。

今日は忙しくても不器用さんでも気軽に始められる補完食を具体的にご紹介します。

補完食とは

タブレットで学ぶ幼児・小学生・中学生向け通信教育[スマイルゼミ]

補完食とは、

WHO(世界保健機関)が提唱している、科学的な根拠に基づいた、赤ちゃんの成長に必要な栄養を補う食事

相川晴「赤ちゃんのための補完食入門」より

です。

補完食とは?についてはこちらの記事で取り上げていますのでご参照ください。

補完食のポイント

補完食として取り入れる際に考慮すべきポイント*をご紹介します。

・エネルギー、タンパク質、微量栄養素(特に鉄、亜鉛、カルシウム、ビタミンA、ビタミンC、葉酸)に富んでいる

・ 衛生的で安全なもの
 - 病原体がない(たとえば、病原微生物や、他の有害な生物)
   →生ものと調理済みのものは分ける、しっかり火を通す、安全な水を使用する、など
 - 有害な化学薬品(化学物質)や毒素が無い
 - 子供がのどを詰まらせるような骨や固い小片が無い
 - 沸騰するほどの熱さではない

・母乳以上の十分な栄養の濃さがあること
   →1グラムに対して0.8kcal以上であることが目安

・その地域で入手可能かつ購入可能なもの

・家庭の食事から簡単に準備のできるもの

・辛すぎず、塩辛すぎないもの

・子供が食べやすいもの

・子供が好むもの

*WHO “Complementary feeding: Family foods for breastfed children”(2000)その日本語訳
WHO ”Infant and young child feeding: Model chapter for textbooks for medical students and allied health professionals” (2009)赤ちゃんのための補完食入門をもとにぺんままにて編集

つまり、子供にとって安全で親にとってはできるだけ手軽に、しっかりとその子供にとって必要な栄養素を補完することです。

驚く人
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離乳食と違って、月齢ごとの食材OKNGリストのようなものはないんだね!

悩む人
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でも、具体的にはどんなものが当てはまるんだろう?

上記のポイントを踏まえ、日本で入手可能・購入可能な具体的な商品をご紹介していきます。

ぺんまま
ぺんまま

では、上記のポイントを踏まえ、日本で入手可能・購入可能な具体的な商品をご紹介していきます。

日本で入手可能・購入可能な具体的な補完食の材料となる商品

鉄分

主食として取り入れやすいのは、Garber(ガーバー)のオートミールやライスシリアルです。Garber(ガーバー)は進め方と作り方がわかる はじめての『補完食』でも紹介されており、着色料・人口調味料・遺伝子組換作物すべて不使用で安心して使用できるベビーフードブランドです。オーガニック製品は、さらにUSDAというアメリカ農務省によるオーガニック認証制度を取得しています。オートミールやライスシリアルはどの商品も鉄分が強化されており、鉄分を補うことができます。アメリカは日本とは異なる鉄分の摂取目標値を設けて*おり表記が分かりにくいですが、1回の食事(15g)で日本人向けの乳児鉄分摂取量**を満たすことができます。

*アメリカのCDC(Centers for Disease Control and Prevention)の出しているDietary Guidelines for Americansでは、6~11ヶ月は11mg、12~23ヶ月は7mgが鉄分摂取目標量としています。

**厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、日本人の6~11ヶ月の乳児の場合、男児5.0mg、女児4.5mgが接種推奨量としています。

驚く人
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いろいろな商品があって、どれがうちに合っているのかわからないな

ぺんまま
ぺんまま

補完食初期から使用できる商品を一覧にして比較しましたので共有しますね。

オーガニック
オートミール
オートミールオーガニック
ライスシリアル
ライスシリアルライスシリアル
DHA プロバイオティクス入り
有機全粒粉オート麦粉(小麦を含む)ビタミンとミネラル。炭酸カルシウム、コリンビタール酸、アスコルビン酸(ビタミンC)、電解鉄、硫酸亜鉛、アルファトコフェリル酢酸(ビタミンE)、ナイアシナミド*、リボフラビン(ビタミンB2)、チアミンモノニトリル酸(ビタミンB1)、ピリドキシンヒドロクロライド(ビタミンB6)、ビタミンB12、葉酸*。含有:小麦*Bビタミンの一つ全粒粉、オート麦粉(小麦を含む)、リン酸カリウム ビタミン・ミネラル類 炭酸カルシウム、ビタミンC(アスコルビン酸)、鉄(電解質)、硫酸亜鉛、ビタミンE(酢酸αトコフェロール)、ナイアシンアミド、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB1(モノニトラート型チアミン)、ビタミンB6(塩酸ピリドキシン)、葉酸、ビタミンB12 含有: 小麦有機米粉 有機大豆レシチン ビタミンとミネラル 炭素酸カルシウム、ビタール酸コリン、鉄(フマル酸フェロウス)、ビタミンC(アスコルビン酸)、硫酸亜鉛、ビタミンE(酢酸アルファトコフェリル)、ナイアシンアミド*、リボフラビン*、チアミンモノニトリル酸*、ピリドキシンヒドロクロライド*、ビタミンB12*、フォリカル酸* 含有:大豆
*A B ビタミン
米粉、大豆レシチン、リン酸カリウム、 炭酸カルシウム、鉄(フマル酸第一鉄)、ビタミンC(アスコルビン酸)、硫酸亜鉛、ビタミンE(酢酸アルファトコフェリル)、ナイアシナミド、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB1(チアミンモノン)塩酸塩)、ビタミンB12、葉酸。 含まれるもの:大豆米粉、ダイズ、ヒマワリレシチン、マグロオイル(DHA源)、リン酸K、魚由来のゼラチン(ティラピア)、ビフィズス菌培養物、炭酸カルシウム、鉄(フマル酸第一鉄)、ビタミンC(アスコルビン酸)、硫酸亜鉛、ビタミンE(α-酢酸トコフェロール)、ナイアシンアミド、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB1(チアミン硝酸塩)、ビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩)、ビタミンB12、葉酸。 含有:魚(ティラピア)、ダイズ。
画像引用元:https://www.gerber.com/
原材料表記取得元:https://www.rakuten.co.jp/gerberjapan/

オーガニックオートミール・オートミール・オーガニックライスシリアル・ライスシリアルは、1回で鉄分6.75mg配合のため、日本人の食事摂取基準的には十分ということになります。ライスシリアルDHA プロバイオティクス入りは11mgの45%が配合されているとすると4.95mgなので、日本人の食事摂取基準的には男児は0.05mg不足ですが女児としては十分量ということになりますね。

オートミール製品とライスシリアル製品を比較すると、オートミール製品の方がたんぱく質が多く、炭水化物が少なくなっています。

オーガニック製品(緑ボトル)とその他(青ボトル)を比較すると、オーガニック製品ということ以上にコリンという肝機能の向上や脳の活性化に役立つ*成分が含まれています。
*参照:サントリーウエルネスonline

全体的に市場としてかなり品薄なため、手に入るものからお使いになるといいかと思いますが、もし選択肢がある場合はぜひご参考になさってください。

上記の5つにあげていない味付きの製品は7か月からが推奨商品になっています。ご注意ください。

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Gerber ガーバー ライスシリアルDHA プロバイオティクス入り
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鉄分、ビタミンA

次は、進め方と作り方がわかる はじめての『補完食』で紹介されていた鉄やビタミンAの補給に適した九州産鶏レバーの粉末です。

bebeccoさんの「まるごと」シリーズではほかにも「丸ごと青魚」「丸ごと納豆」「まるごとおやさい」「丸ごとささみ」という製品があります。どれも「国産」「無添加」「食塩不使用」で安心して使用できます。それぞれ摂取できる栄養素が異なっているため、組み合わせながら使用すると「補完食」としての栄養素を補うことにとても役立つと思います。
各製品に含まれる主な成分
・丸ごと鶏レバー:ビタミンA、亜鉛、鉄
・丸ごと青魚:カルシウム、DHA・EPA
・丸ごと納豆:タンパク質・納豆菌
・丸ごとささみ:タンパク質
・まるごとおやさい:食物繊維・6種類の野菜

タンパク質、鉄、カルシウム

赤ちゃんのための補完食入門でたんぱく質の「ちょい足し」としておすすめされていた高野豆腐の粉末。高野豆腐(凍り豆腐ともいう、高野豆腐の粉末は粉豆腐ともいう)は100gあたりのたんぱく質がなんと50.5g*、半分以上がタンパク質となっています。さらにたんぱく質だけでなく鉄分やカルシウムも豊富であるため、栄養素の補給にとても良いです。

*文化科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より

ビタミン、鉄分

進め方と作り方がわかる はじめての『補完食』で紹介されていた、北海道野菜フレークです。栄養が「強化」された商品ではありませんが、ビタミンA、鉄分、ビタミンなどの野菜本来の栄養が詰まった粉末になっていることで、水分量の多い他の食品と合わせて使用することができてお手軽に栄養素を取り入れられます。少し野菜を足したいなという時に便利です。

脂質

脂質ときくと、大人としては多くとるべきものではないというイメージがあるかもしれませんが、赤ちゃんにとっては、とても重要な栄養素です。産婦人科・小児科・精神科・歯科のお医者様方が執筆さてた体、知能がグングン育つ離乳食では、赤ちゃんは「ケトン体」という脂質がエネルギーとして使用されたときに現れる物質が高いことや母乳の55%が脂質であることなどに着目し、「赤ちゃんの爆発的な成長に必要なエネルギーのほとんどは脂質」であると指摘されています。

資質とはいえ、「トランス脂肪酸」が含まれるようなサラダ油やマーガリンはNGです。良質な脂質であることに気をつける必要があります。

赤ちゃんのための補完食入門の作者で内科医であり2人の娘さんのお母さんでもある相川晴さんは著書でピーナッツバターをご紹介されています。三育フーズのピーナツバターはご自身のTwitterblogの中で具体的に言及されていたものです。無塩・無糖でピーナッツのみを使用した商品です。

三育フーズ ピーナッツバター

国産の商品はないかと探したところ、千葉県産のピーナッツを用いて無塩・無糖・無添加で安心できる商品がありました。ピーナッツはダイエットにも効果がある低GI食品で、抗酸化作用のビタミンEやコレステロール値を下げる不飽和脂肪酸など、ご家族みんなにとって嬉しい効果が沢山あります。少し値が張りますが、3つ入りなのでご家族みんなでお使いいただけると思います。

同じ商品がふるさと納税にもなってました。千葉県旭市ご在住の方以外はこちらもお使いいただけます。

おすすめ参考本

上記の参考文献としても挙げさせていただいた、内科医であり2人の娘さんのお母さんでもある相川晴さんの本が、WHOの原文をよみやすく日本語でまとめ、ご自身のご経験やご見解、日本のデータなどを取り入れてご紹介くださっているので大変参考になりました。

まとめ

「食べる」だけではなく、赤ちゃんの成長に必要な栄養を補う「補完食」。

市販品を上手に取り入れることで、安全で簡単に気軽に取り入れることができます。

皆様の楽しい生活と皆様のお子様の健やかなご成長を心から応援しております。