科学的証拠に基づいた知育(遊び・おもちゃ)とは

ママとしての戦い
悩む人
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子育てに関する世の中に情報が散乱していて、何が正しいのかわからない

悩む人
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周りが「いい」という情報を聞くとつい「いいのかも」という気持ちを抱いてしまうが、本当にそうなんだろうか?

ぺんまま
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こんにちは。ぺんままです。

今日は、エビデンスに基づく子育ての情報、特に知育(遊び・おもちゃ)について、をお伝えしたいと思います。

ぺんまま自身も子育ては初めてで何が正しいのかがわからず、妊娠がわかってからというもの、100冊ほど教育本やよいと言われる子供向けの本などを読み、自分の子どもをどうやって育てようか悩んできました。

沢山の本の読んでいると、何度も共通して提唱されていたり、世間一般で言われていることと同一なこともあれば、まったく初耳で驚く情報もありました。

中でも、今回は「知育」特に「おもちゃ・読み聞かせ」について、森田さんの著書を読んであまり世間一般では広く知られていなさそうな情報がありましたので、深堀して調べて共有したいと思います。

参考にした本

この記事は、東大医学部卒ママの森田麻里子さんの著書「東大医学部卒ママ医師が伝える科学的に正しい子育て」を参考に作成しています。

子供の発達における遊びやおもちゃの重要性

子どもの発達や、おもちゃ・ゲーム・メディア・遊びとの関連性を研究され、おもちゃの評議会や理事会などを務められ、数々の本も出版されている心理学者のJeffrey Goldstein教授が発表した“Play in Children’s Development, Health and Well-being” (Goldstein, 2012)によると、

Play is essential to development because it contributes to the cognitive, physical, social, and emotional well-being of children and youth.

Play increases brain development and growth, establishes new neural connections, and in a sense makes the player more intelligent. It improves the ability to perceive others’ emotional state and to adapt to ever-changing circumstance

toys invite play and prolong play.

https://www.persil.com/uk/static/699c969c32d49d836f027a544edc4cc8/Persil_-_Play_in_Children_s_Development__Health_and_Well-being.pdf

とされています。

日本語訳をすると、

遊びは子供の発達において不可欠である。なぜなら、子供の認知的・身体的・社会的・感情的な健康に寄与するからである。

遊びは脳の発達と成長を促し、新しい神経のつながりを作り出す、そしてある意味遊び手をより賢くさせる。遊びは他者の感情を認識したり、絶え間なく変化する状況に対応する能力を向上させる。

おもちゃは遊びを誘発・持続させることができる。

となっております。



森田さんの著書の中でも、「遊びは創造的問題解決能力や、協力的な態度、論理的思考力、知能指数などの高さと関連」すること、「遊びにより社会的感情的な問題が減り、言語能力が向上して、発達が促された」という点が指摘されていました。

では、どのようなおもちゃが適切なのかを考えるうえで、森田さんの著書の中で“StimQ”というものを使った考え方が紹介されていました。本の中では具体的な項目までは触れられていなかったため、ぺんままがリソースを深堀して紹介したいと思います。

StimQとは

StimQとは、ニューヨーク大学の発達・行動の小児科医や発達心理学者で開発された子供の家庭環境をスコアリングするためのアンケートです。(詳細はNYUのサイトに記載)このスコアが高いと心理発達検査の点数も高くなることが研究で示されています。

アンケートは3つの成長段階ごとに作成されています。
・乳児(5ヶ月~12ヶ月)
・幼児(前)(12ヶ月~36ヶ月)
・幼児(後)(36ヶ月~72ヶ月)

各様式はサイトにある最新のものをご参照ください。

それぞれのアンケートには4つのセグメントがあります。
reading (READ)
parental involvement in developmental advance (PIDA)
parental verbal responsivity (PVR)
availability of learning materials (ALM)
各セグメントにおいて5~25問程度の質問が設けられており、全体としてスコアを算出していきます。

スコアがどの程度だと何を意味するのかという点までは公開されていませんが、スコアが高ければよいとされるためこの調査項目自体を参考にご家庭に遊びやおもちゃを取り入れることを意識すればよいのではないかと考えられます。

StimQの具体的な項目と相応するおもちゃとは

今(2023年1月1日時点)のところ言語は英語とスペイン語のみになっており、日本語はありません。翻訳するには、正式なコンタクトと承認が必要なようなので、こちらの記事の中では一つ一つ取りあげて翻訳はしないでおきます。

例えば、5ヶ月~12ヶ月向けのアンケートでは、下記のような項目があります。具体的に相応するようなおもちゃを合わせてご紹介します。

Do you read books to your child about animals?

こちらに相応するような本としてはNational Geographic Kidsの本がおすすめです。有名なモンテッソーリ教育では「子どもに本物を与えましょう」とあるように、イラストなどではなく、美しい写真が掲載されているものがおすすめです。

Do you ask your child questions about the pictures in books and try to have a conversation, for example, “What is that called?” or “What color is it?”

こちらに相応するような本としてはイギリスの教科書としても使用されているOxford Reading Treeシリーズがおすすめです。物語としてとてもシンプルですし、絵本を読んだうえで会話のネタとなる問いかけの例などが紹介されているガイドもあります。CDもついており本物の英語に触れることができます。

Do you play with your child and show her/him how to pile up baby blocks or use other toys that stack up in a tower, or has the baby learned to do this on her/his own? 

こちらに相応するようなおもちゃとしては、知育おもちゃメーカーとして有名なボーネルンド (BorneLund) の積み木です。岐阜県の職人さんによって作り上げられており、安心してお使いいただけると思います。

皆さまの子育てにとってご参考になれば幸いです。