【米国MBAの学びを含む読書メモ】「アンコンシャス・バイアス」マネジメント最高のリーダーは自分を信じない

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「アンコンシャス・バイアス」って言葉を聞いたけど、どんなものなんだろう?

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「アンコンシャス・バイアス」に気が付くためにはどうしたらいいんだろう?

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「アンコンシャス・バイアス」に気が付いても、どうやって対処したらいいだろう?

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リーダーとして・メンバーとして、自分の組織の「アンコンシャス・バイアス」に対して何ができるんだろう?

ぺんまま
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こんにちは。ぺんままです。

今日は米国MBAでも取り上げられ、Googleなど大手企業がここぞと注目している「アンコンシャス・バイアス」について、とても分かりやすく説明がされ、今すぐ始められるアクションを伝授してくれる本、『「アンコンシャス・バイアス」マネジメント最高のリーダーは自分を信じない』をご紹介します。

本サイトの読書メモは、本の内容を読んだ上で、ペンママ自身のMBAでの学びや見解を踏まえた解釈と合わせてまとめ直しをして記述しています。

本の概要

この本は、多様性が重要視され「ダイバーシティ&インクルージョン」に積極的に取り組む起業が増えた昨今、組織のあり方を考えるうえで重要なヒントを与えてくれる本です。「アンコンシャス・バイアス」は、人間関係を悪化させたり、チームワークを阻害したり、人の成長を奪ったりしてしまいます。この本を読んだ人(著者の守屋智敬さんは主にリーダー向けとしているようですが、ぺんままはMBAの教科書とされたThe leadership challenge(リーダーシップ・チャレンジ)にも書いてあったようにリーダーシップは誰でもが持つべきであると思うため、ぜひどんな役職の方であっても当てはまると思います)は、「アンコンシャス・バイアス」とは何かを知り、自分・身の回りの「アンコンシャス・バイアス」に気付き、組織としてよい方向に迎えるように対処する、という方法を身に着け、自分の組織を変えていくことに役立てられると思います。

「アンコンシャス・バイアス」とは

「アンコンシャス・バイアス」とは、英語では”Unconscious Bias”と書きます。

Unconscious”とはconscious「意識的な、意識のある」に否定接頭語の”un”がついたもので、「無意識の」という意味です。

Bias”については、日本語でも「バイアス」という言葉は広く使用されていますが、”なんとなく”なイメージにならないように辞典を引いてみると、

傾向、偏向、先入観、データ等の偏り、思考や判断に特定の偏りをもたらす思い込み要因、得られる情報が偏っていることによる認識の歪み、といった意味で用いられる語。

https://www.weblio.jp/content/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%B9

となっています。

つまり、「アンコンシャス・バイアス」”Unconscious Bias”とは、無意識の傾向、無意識の先入観、無意識の思考や判断に特定の偏りをもたらす思い込み要因となります。

本の中では、「無意識の偏見」「無意識の思い込み」「無意識の偏ったものの見方」という言葉で表現されていました。

「アンコンシャス・バイアス」の例

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具体的にはどんなものなんだろう?

本の中では、「アンコンシャス・バイアス」の例として以下をあげていました。

血液型で、性格を想像してしまう
出身地で、お酒が強い人かどうかを想像することがある
「今どきの若者は」と思うことがある
「男のくせに」や「女のくせに」と思うことがある
「親が単身赴任中です」と聞くと、父親が単身赴任中だと思う
「普通は○○だ」「たいてい○○だ」という言葉を使うことがある

「アンコンシャス・バイアス」マネジメント最高のリーダーは自分を信じない

自分や身の回りの方で、思い当たる言動がありましたでしょうか?

「アンコンシャス・バイアス」は本の中では2つの言動:「決めつけ」と「押しつけ」にあらわれる、とされています。

「アンコンシャス・バイアス」の言動パターン
価値観の決めつけ「普通そうだろう」
能力の決めつけ「そんなことできっこない」
解釈の押しつけ「つべこべ言うな」
理想の押しつけ「これくらいできて当然」

「アンコンシャス・バイアス」によって起こる弊害とは

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「アンコンシャス・バイアス」はなんとなくわかったけど、何が悪いの?

皆さんは相手が自分に対して「決めつけ」や「押しつけ」をしてきた場合どう思いますか?特に、自分だけではなく、多様な人々の立場になって考えてみてください。

たとえば、「アンコンシャス・バイアス」の例を使って考えてみたいと思います。

普通、働くときは出社するだろう。君ももちろん出社するよね?」

今の時代、業界や業種にもよりますが、リモートワークを取り入れて子育てや介護中の人や遠方に住んでいる人が働きやすい環境にしようとしている企業が増えていると思います。そのような状況の中で、このような「決めつけ」「押しつけ」があると、どのような状況になると考えられるでしょうか?

様々な問題があると思いますが、「組織」の観点、「個人」の観点に分けて問題をあげてみます。

組織の問題例:
・人間関係が悪くなる
・メンバーのやる気を損ねて全体のパフォーマンスが低下・離職が増える
・イノベーションが起きない

個人の問題例
・遠慮がちになる・挑戦できなくなる → 成長の機会を失う
・帰属意識が低くなる
・退職を考える

「アンコンシャス・バイアス」に気づくためのポイント

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「アンコンシャス・バイアス」があるとよくないことが分かったけど、無意識に起こることなのにどうやったら気が付くことができるんだろう?

本の要素を考慮し、ぺんままなりに5つにまとめてみました。

1. 意識する

「アンコンシャス・バイアス」とは「無意識」で発生することです。つまり、意識的に「無意識」の自分を見つめなおすことにおいて始めて気が付くものです。「今の考えや気持ちはアンコンシャス・バイアスではないか?」と意識的に考えることが重要です。
MBAの授業でも扱われたScientific Americanの”Buried Prejudice: The Bigot in Your Brain”という記事では、

people who report a strong personal motivation to be nonprejudiced tend to harbor less implicit bias

https://www.scientificamerican.com/article/buried-prejudice-the-bigot-in-your-brain/

「偏見をしないようにする強い意欲のある人は、より少ない「アンコンシャス・バイアス」(implicit biasも無意識の偏見のことです)を抱く」という研究成果が発表されていました。

つまり、意識をすることによって、自分の行動を見つめなおすこと、そして行動を変えていくことができるようになるということです。

2. 一人ひとり、相手と向き合う

一人ひとりはユニーク(唯一無二の独特・特別)な存在であることを意識し、相手に向き合うことが重要です。

相手の目・表情・声・話し方・態度・しぐさ・反応をよく観察して、「不快」を感じているかどうかに注目してみましょう。もし何かしらの「不快」のメッセージを感じた場合は、「なぜなんだろう?」と振り返ってみることで自分のアンコンシャス・バイアスを発見することにつながります。

相手が自分の想定とは異なった言動をしたとき、感情的になるのではなく、「本来の目的は何か?」に立ち戻りなぜ相手はそのような解釈をしたのかを考えてみましょう。

3. 言語化する

相手が自分の想定とは異なった言動をしたとき、「イライラ」「モヤモヤ」などの自分の感情とも向き合ってみましょう。「なぜそう思ったのか、どういうふうにしてほしかったのか、どんな気持ちになったのか」を言葉にすることで気持ちや自分の言動のクセを整理することができます。

4. 視覚化する

上記にあげたような、相手の「不快」のメッセージを受け取った時、相手の立場になって考えてみたとき、自分自身を振り返った時、また、なんとなく自分の気になる言動にクセやがあると感じたとき、
どんな簡単なことでも、携帯や手帳などにメモをして溜めていきましょう。ポイントは、「その場で」すぐに書き留めることです。後で書こうとしても、その場の微妙な表情や感情が曖昧な記憶になってしまいます。できるだけ新鮮なうちに行うことが大事です。

5. 振り返る

メモがたまっていくと、振り返ることができます。反応別・相手別などでグルーピングなどをして、振り返ってみましょう。そうすると、例えば相手の解釈が異なってしまうことが多いことに気が付き『自分は目的に対して「普通こうするだろう」と思い込んできちんと自分の解釈や手順を伝えられてないことがあるのかもしれない』などと、振り返ることができるようになります。

バイアスによる言動をやめるための対応方法

以上のポイントを踏まえて、「アンコンシャス・バイアス」の言動パターンにはどのような対応ができるのかを見ていきます。

「アンコンシャス・バイアス」の言動パターンバイアスによる言動をやめるための対応方法
価値観の決めつけ「普通そうだろう」自分の価値観からいったん離れて相手の価値観に歩み寄る。
一人ひとりはユニーク(唯一無二の独特・特別)な存在であることを意識し、一人ひとりに向き合う。
その時々によって状況は変わることを意識する。
相手の判断や見方をまずは受け入れてみる。
能力の決めつけ「そんなことできっこない」相手のアイディアや意見に対して、「できない」という決めつけをするのではなく「できることは何か」「どうしたらできるようになるのか」と考え方を変えてみる。
自分とは違うことを考え方を尊重する。
解釈の押しつけ「つべこべ言うな」一つの目的に向かっていたのに、解釈が異なってしまったとき、
まずは目的に立ち戻ってまずは何がしたいのか一度考え直してみる。
そのうえで、目的を達成するために自分は「こうしてもらいたいと思っている」「こうしたらいいと思っている」という提案型で話す
どうすればうまくいくか、なにかサポートできることはないか、を一緒に考えてみる。
理想の押しつけ「これくらいできて当然」自分も他人も、能力や考え方は人それぞれ、同じ仕事内容でも容易度ややり方・完成するものは異なってくる、ということを受け入れる。

「アンコンシャス・バイアス」に振り回されないチームづくり

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自分にできることは分かったけど、チームとしてはどう取り組んだらいいのだろう?

チームというのは、リーダーとフォロワーの人間関係によって成り立っている組織です。(MBAで取り上げられたThe leadership challenge(リーダーシップ・チャレンジ)より)

では、その人間関係によって成り立っている組織を「アンコンシャス・バイアス」に振り回されず、円滑に築くにはどうしたらいいのでしょうか。

本書のチップスをふまえ、重要だと思うステップとして3つにまとめました。

1. モデルを見せる

まずは他人にどうこう言う前に、自分自身が変わろうとする姿を見せることが重要です。The leadership challenge(リーダーシップ・チャレンジ)では”Model the way”という言葉で伝えられていました。ユニークな個々の相手を受け入れる姿勢をもって接し、自分の中の「思い込み」を相手に伝えてみるなど、相手に自分が変わろうとする姿勢を示してみましょう。

2. 心理的安全性を確保する

心理的安全性とは、簡単にまとめると「チームメンバーがリスクを取ることを安全だと感じ、お互いに対して弱い部分もさらけ出すことができるという状態」のことです。メンバーが自分の感じたこと・思ったことを自由に表現できる場にしてあげることが重要です。

もう少し詳しい説明、どうしたら取り入れられるのか?はこちらをご参照ください。

の中では、心理的安全性ととても関連して、「余裕をつくる」ということも挙げられていました。時間・仕事的な余裕をつくること、煩雑なメールを減らして会話やビデオ会議などのリアルな対話を重視することで、解釈や誤解に気付きやすくするコミュニケーションの余裕を確保することが必要であるということです。

3. お互いに学びあう

リーダーもメンバーも「これって「アンコンシャス・バイアス」かも?」ということをお互いに考えあい、自分の思いを相手に伝えあう文化をつくることが大事です。「アンコンシャス・バイアス」は相手のフィードバックによって気付くため、お互いにフィードバックしあうことが重要です。フィードバックは耳が痛く聞き入れがたいこともあると思うので、心理的安全性の上に成り立つことができます。

様々なバイアスに気づくために

「これって「アンコンシャス・バイアス」かも?」と気付くためには、アンコンシャス・バイアスの「型」を知っていることが近道です。

の中では、15のバイアスを簡単に取り上げられていましたが、こちらの本が図解されておりとても分かりやすいです。

また、もうすこし具体的にどう構想したいのかを知りたい場合、
こちらはビジネスにおける実例を挙げながら説明されている点がとても納得感があります。どのようにバイアスを防げばよいのかのテクニックについても、具体的にリーダーとしてどう声をかけたかなどリアルな情報が多いのでぜひ参考になさってください。

バイアスについて、本サイトのなかではこちらの記事でも取り上げていますのでご参照ください。

まとめ

「アンコンシャス・バイアス」”Unconscious Bias”とは、無意識の傾向、無意識の先入観、無意識の思考や判断に特定の偏りをもたらす思い込み要因のことです「決めつけ」「押しつけ」の言動によって発生し、組織的・個人的に様々な弊害を引き起こします。「アンコンシャス・バイアス」とは何かを知り、自分・身の回りの「アンコンシャス・バイアス」に気付き、組織としてよい方向に迎えるように対処する、ことで自分自身、そしてチームを変えていくことができます。